立ち読み Shinkosha Book Web 新講社

「一人っ子長男」の父母の本
多湖 輝
ISBN:4-86081-087-2 C0095
発行年: 2005年9月1日
定価: 1,365円(税込)

第1章◎「一人っ子長男」の何が問題か
「一人っ子はかわいそう」はナンセンス
 一人っ子長男のご両親に、これだけはやめてほしいことがあります。
 それは「わが子が一人っ子であることに、後ろめたさを持つ」ことです。きょうだいがいなくてゴメンねと言う感覚のことです。
 一人っ子であることは、きょうだいがいる子と同様に、メリットもデメリットもあるものです。一人っ子だからといってデメリットが多かったり、きょうだいがいることでメリットが多いということはありません。
「一人っ子でゴメンね」と、息子に心の中で謝っているお母さん。それは無用のことです。悪いことのように言われたら、子どもはどう思うでしょうか。
 それよりも「あなたは一人っ子でよかったわ。お父さんとお母さんの愛情をたっぷり一人で受けられて」と言ってあげてください。
 おばあちゃんや親戚のおばさん、近所のおばあさんが、「一人っ子でかわいそう」などと声をかけてきたら、「あなたは、一人っ子でよかったのよ」と明るく言ってあげてください。
 一人っ子のお母さんは、親戚や近所の人と話すとき、「二人目はまだ? 一人っ子じゃ、かわいそうよ」などと言われるそうです。
「一人っ子では、かわいそう」、あるいは「さみしい」と思い込んでいるのは、大人だけで、当の本人は「きょうだいがいたことがないので、よくわからない」というのが正直な気持ちだと思います。
 それに「かわいそう」という言葉には、やや哀れみが入っていると思います。
 相手を対等に思うとき、かわいそうなどという言葉は使わないはずです。
 一人っ子であることは、かわいそうなことではありません。一人っ子であることに自信を持たせ、一人っ子の家族でしかできないことを大いに楽しんでください。そしてきょうだいのいる家庭にもそのことを教えてあげてほしいと思います。
 一人っ子であることのすばらしさを、本書の中でたくさん書いてゆきます。そういう話をしてあげてほしいのです。
 一人っ子長男の特性を生かして育てることこそ重要なのです。

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