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朝の時間に78の資格を取った私の勉強法
黒澤 眞次
ISBN: 4-86081-038-4
発行年: 2004年03月10日
定価: 1,365円(税込)



◎朝の時間を活用できると「スキマ時間」が見えてくる

 1日は24時間といっても、24時間をフルに使い続けることなど誰にもできません。ということは、24時間の中でいかに有意義な時間を多くつくり出すかで、勝負が決まると言ってもいいでしょう。
 一日中、「忙しい忙しい」と言い続けている人がいますが、こういう人に限って時間の使い方がうまくないものです。逆に席が暖まる暇がないくらい忙しく働いている人が、いつの間にか英会話をマスターしていたり、新しい資格取得にチャレンジしていることがあるのです。
 資格を取るなどと言うと、「今は仕事が忙しくてとてもそんな暇はありません」と言う人がいます。暇がもし余裕の時間ということなら、向こうからやってくるものではありません。それはつくり出すものです。
 むしろ忙しく働いているときほど、暇な時間をつくりやすいと言うことさえできます。忙しく働いているときは、脳も活発に働いています。チャレンジ精神も旺盛でしょう。こんなときの方が、一生懸命暇な時間をつくりやすいのです。
 問題は暇な時間、仕事以外の余裕の時間をどうつくるかということです。時間づくりがうまくない人は、どこかでまとまった時間をつくろうとして諦めてしまうことが多いようです。
 たしかに仕事中、2時間も3時間も仕事以外のまとまった時間を取ることなどできません。では10分、20分ならどうでしょう。これはけっして不可能なことではありません。
 たとえば料理店で料理を注文してできあがるまでに10分から15分あります。この時間を活用できるとすれば、その分だけ時間をつくり出せたことになります。  通勤時間、人との待ち合わせの時間、昼休みの時間など、その気になれば分単位で無意味に過ごしている時間がありそうです。
 わたしはこれを「スキマ時間」と呼んでいるのですが、こまめにこれを集めてみると、けっこうばかにならない時間になります。通勤時間を入れれば数時間という単位をつくり出すことも不可能ではありません。
 たしかに朝の通勤ラッシュは新聞を読むスペースもありません。でも単語帳ならどうでしょう。カセットテープをイヤホンで聞くのはどうでしょう。
 資格試験の中には専門用語を覚えなくてはならないものがたくさんあります。あるいは要点を繰り返し覚えることも必要です。これはほんの一例ですが、早朝の勉強時間でそういうものを単語帳に書き出しておいて、スキマ時間を使って覚えるということもできます。
 むしろ、10分しかないとか、20分しかないというスキマ時間の方が集中して覚えられるというメリットさえあります。
 早朝の勉強時間に、こうしたスキマ時間も見据えて、その日に覚える必要なことを書き出しておくのです。 「今日は覚えることがたくさんあるな」とわかれば、スキマ時間も多くつくらなくてはならないとわかります。慣れてくると、「今日は2時間くらいスキマ時間がいる」というような見当がつくようになります。
 暇とかゆとりはつくり出すものだと思います。忙しいからこそ短い時間を大切にできる、そんなことも言えるのではないでしょうか。


◎資格をもっているとなぜ有利なのか

  資格は不況を乗り越える力をもっています。それが仕事に関係する資格なら、再就職や転職のときに大きな力を発揮します。これが資格の第一義的な力です。
 しかし資格の力はこれだけに限りません。たとえば履歴書に、英検2級、特許管理士、危険物取扱主任者免許、簿記3級、衛生管理者免許などと4つ5つの資格が並んでいたらどうでしょう。
 希望就職先がこういう資格とは直接関係のない、たとえば営業などであっても、人事担当者の目をひくのではないでしょうか。いろいろな資格をもっているということは、向上心があって、自己啓発を怠らない努力家であるということを示しています。
 人事担当者も、こういう人間なら営業をさせても真面目に一生懸命取り組むだろうと思うはずです。
 面接のとき、自分の口から「わたしは向上心があって、自己啓発を怠らない人間です」とはなかなか言いにくいでしょう。仮に言ったとしても、人事担当者がそのまま信じてくれるかどうかはわかりません。それどころか、「ずいぶん口が達者な人間だな」と思われるかもしれません。
 自己アピールというのはなかなか難しいものです。しかしいくつか並んだ資格は、黙っていてもその人の人柄を雄弁に語ってくれます。
 実力が同程度のA、Bどちらか一人を採用したいと思ったら、最後の決め手になるのは資格のあるなしだろうと思います。
 これが資格の二義的な力です。
 これに加え、資格にはもう一つ大きな力があります。それは資格に挑戦することにより、 積極的な生き方ができるということです。
 人はつねに自己変革を遂げながら成長していくものだと思いますが、それを目に見える形で追及できるのが資格取得への挑戦ではないでしょうか。
 わたしはたゆみなく自己変革を続けていくことこそ、不況を乗り越える大きな力になると信じています。
 そのためには一つの資格で満足することなく、目標を立てて一つずつ資格を取っていくことが必要です。
 この章では、朝の時間を使ってどのように資格取得に挑戦すればいいのか、わたしの経験をもとに考えていきたいと思います。
 継続は力なりと言います。続けることが大きな力を生み出します。持続力ある挑戦の仕方を考えてみましょう。


◎どんな資格を取ればいいか迷ったら、「4K」をヒントに

 朝の時間を使って資格取得にチャレンジするのはおもしろそうだが、取りあえず何の資格を取ればいいのだろうという人もいるでしょう。 どんな資格に挑戦すればいいのかわからないとき、「4K」をヒントに考えてみるといいかもしれません。
「4K」とは環境、国際化、高齢化社会、健康の四つで、いずれも21世紀のキーワードになるものです。
  これに関連する資格も数多くあり、わたしもそのいくつかをもっています。たとえば環境問題に取り組もうとしたら環境カウンセラー、環境管理アドバイザーなどの資格が役に立つでしょう。
  環境カウンセラーとは環境大臣が認定する資格で、事業レベルや市民レベルの環境保全 活動をサポートしたり、助言を行ったりします。環境保全に興味があって、積極的に活動を行おうとする人なら誰でもカウンセラーになる資格があります。
 この資格を取るためには経歴などを書いた申請書を提出した後、論文審査と面接を受けます。論文の書き方は、いろいろな資格審査の必須科目になることが多いので、どこかできちんと勉強しておきたい科目です。
 論文の書き方については参考書がたくさん出ています。ただ、あの参考書、この参考書と何冊もそろえるよりは、気に入った1冊の参考書を選び、それを徹底的にマスターする方がいいように思います。
 例文も出ているはずですから、それを写すような気持ちで取り組むと、十分独学でもコツがつかめます。
 与えられたテーマについて、決められた文字数の範囲で論理的に自分の意見を展開するのが論文です。けっして名調子で書く必要はなく、むしろ簡潔にわかりやすく論旨をまとめる技術をつかむようにする方がいいと思います。
 慣れの部分がかなりあるので、テーマに沿って、毎朝時間を決めて取り組むと効果が上がるはずです。 「国際化」に対応する資格の基本はやり英語のマスターでしょう。これについては次の項で書くことにします。 「高齢化社会」に関する資格は、介護福祉士など直接仕事に結びつく資格と、充実した老後の生活を送るためのボランティア、趣味などに関する資格が考えられます。
 わたしは「愛玩動物飼養管理士」という資格をもっていますが、これも老後の楽しみの一つになる資格だと思います。
 この資格は社団法人の日本愛玩動物協会が認定する民間資格で、ペットの正しい飼い方や管理の仕方を幅広く身につけることができます。半年間の通信教育を受けた後、試験がありこれに合格すると、「愛玩動物飼養管理士」2級、1級の資格が取得できます。
 ペットショップや、動物病院に勤める人が多く受験するようですが、ペット好きの人ももっていると楽しい資格です。
 通信教育で学ぶのは、動物愛護法などの法律や、保健衛生、動物公害やほ乳類・鳥類の飼養管理など、ペットと暮らすための実践的な知識です。
 通信教育の期間は半年ですが、動物好きの人なら毎朝楽しみながら勉強ができるのではないでしょうか。わたしも半年間朝の時間を使って楽しく学び、スクーリングを受けた後、一発勝負のテストに合格して、資格を得ました。
 このほか、老後の楽しみや、健康づくりにも役立ちそうな資格に、「自然観察指導員」があります。これは財団法人日本自然保護協会が認定する資格で、現在2万人近い人がこの資格をもっているようです。
 わたしももっていますが、協会が主催する二泊三日の講習でほとんどの人が資格をとることが出来ます。
 近所の人と連れだって、野山を歩き、自然観察会を開く人もいるようですが、自然環境に親しむだけでなく、資格を上手に使えばいろいろな人とコミュニケーションするのにも役立つと思います。
 このように、環境のために何ができるかとか、老後の楽しみとしてどんなことをしようかというように考えていくと、いろいろな資格が見えてくるのではないでしょうか。


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