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なぜか「人の心をつかむ男」の共通点 弘兼憲史 ISBN: 4-915872-58-0 C0095 発行年: 2001年1月17日 定価: 1,400円(税込) |
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プロローグ あなたのそばにいる、なぜか気になる人 不況下でもケ・セラ・セラでいられる人 こういう時代である。自分さえよければという風潮が蔓延している。リストラがあり、倒産があり、自殺者が増え、犯罪が凶悪化している時代では、まず守るべきは自分とみんなが考える。当たり前のことだと思う。 だが、「守るべき自分」を守っているうちに大切な自分が失われていくというパラドックスに気づいているだろうか。 早い話が人間がどんどん小さくなっていく。おおらかさを欠いた小粒な人間への道だ。 青年の気概をいつまでも持ち続けたいと思っても、リストラをケ・セラ・セラと笑える芯の強さを失いたくないと思っても、結局小さな自分では、矮小な選択しかできなくなる。 もっとフレキシブルでいいんじゃないか。 小さくまとまることでしか守れない自分なんて、つまらない。 おおらかに構えていて、なおかつ自分を守れる。そんな生き方だってあるはずだ。 別の角度で見てみよう。 そんなふうに生きている人は、周囲の人にとって気になる存在だ。彼は人気者であろう。しかし、その人気は物静かなものだ。 何かが起こったとき、あの人だったらどうするんだろう、どう考えるんだろうと気になる。そういうふうに、逆境になればなるほど周囲の人が思い出してしまう人間。どんな集団や組織にも、そんな人間がまだいるんじゃないか。 エリートではないかもしれないし、先頭きって仕事をする人間でもないかもしれない。どこがどうといって取り上げられるものもないかもしれない。それなのに、なぜか気になってしまう。間違いなく周りの人の心をギュッとつかんでいるのだ。 なぜ人の心をつかめるのか。 小さくまとまってあくせくする人間といったいどこが違うのだろうか。 自分は自分という揺るぎなさを持ち、どんなときでもケ・セラ・セラでいられるのは、いったいどういうことなんだろうか。 |
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