立ち読み Shinkosha Book Web 新講社

好かれるお母さん 嫌われるお母さん
──その差はなぜ生じるのか?

多湖 輝
ISBN: 4-915872-76-9 C0095
発行年: 2002年1月25日
定価: 1,260円(税込)


第1章  なぜか子どもに好かれるお母さんの「11の行動」

1 子どもと付き合う表情が豊かです

 子どもに好かれるお母さんは、子どもとの付き合い方が上手です。これは間違いありません。
 怒ったり笑ったり、厳しくなったりやさしくなったり、表情豊かに子どもと向き合います。子どもはそういうお母さんのさまざまな表情に触れながら、フラストレーションを溜めることなく、やってはいけないことを学んでいく。
 表情が豊かなお母さんは、自分のさまざまな気持ちを、上手に子どもに伝えることができます。
 嬉しいときや楽しいときの気持ちを、子どもに伝えることができる。怒っているときや悲しんでいるときの気持ちを伝えることができる。
 子どもにとって母親の気持ちがわかるというのはとても安心だし、やっていいこと、やってはいけないことが自然にわかってきます。
 じつはこういう子育ては、まだ言葉のわからない赤ちゃんの頃から大切になってきます。
 赤ちゃんは、お母さんの表情から直感的にその気持ちがわかってしまうのです。お母さんが喜んでいるときには赤ちゃんも喜ぶし、お母さんが感動すればその気持ちが赤ちゃんにも伝わるのです。
 子どもが成長しても同じで、表情豊かなお母さんは子どもと上手に付き合えます。
 なぜなら、お母さんの表情は子どもにとってさまざまな役割を果たしてくれるものだからです。
 怒っているときや厳しい顔つきのときは自分を指導してくれるお母さんです。やさしい表情のときは自分を守ってくれるお母さんだし、よき相談相手です。笑ったりふざけたりしているときは遊び相手のお母さんです。
 お母さんが子どもの相談相手になったり遊び相手になるというのは、親子の関係が一対一の人間同士の関係になるということです。
 「ダメ」や「いけません」の連発は厳しい保護者の態度ですが、それだけでは子どもは欲求不満になります。
 それに何と言ってもお母さん自身が欲求不満になります。朝から晩まで「ダメ」や「いけません」を連発していると、お母さんもクタクタになってしまう。叱るのはエネルギーのいることだし、決して気分のいいことではないからです。
 その点で、遊び相手や相談相手は楽です。子どもと遊んだり話すのが苦手なら、隣にゴロンと寝そべって相手をしたり相槌を打ったりするだけでいいのです。自分もリラックスする時間を子どもと一緒のときに作ればいいのです。


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